カルマの塔

カルマの塔
作者:富士田けやき

 この世は平等ではない。
 グラスになみなみと満ちたぶどう酒を呷る者がいれば、幾度も足踏みされた泥水をすする者もいる。暖かな毛皮に身を包む者もおれば、薄っぺらな襤褸を纏う者もいる。
 この世は幸福ではない。
 生まれた瞬間、人は格差の海に落ちる。金持ちの子、貧乏な子、貴族の子、農夫の子、奴隷の子。奴隷に生れ落ちたが最後、這い上がることを上は良しとしない。
 この世は残酷である。
 誰かの幸せは誰かの不幸せ。一定量の資源(リソース)をめぐり、人は争い、奪い、殺す。生きるとは屍の上で踊ることである。狂え、喰らえ、犯せ、殺せ。
 この世は、地獄である。

 だからこそ人は光を求める。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886943247
目次

ジャンル

  • ハイファンタジー
  • 復讐もの
  • 戦記
  • 現地主人公(異世界転生・転移ではないです)
  • ハーレム要素は薄い
  • 主人公最強は薄い
  • 完結済み
  • 長編(全628話)

あらすじ

主人公のアルはアルカディア王国の奴隷として生まれ姉と二人で暮らしている。
同じく奴隷として生きている同年代の友達がいて、劣悪な環境だったがそれでも満足して暮らしていた。
だがある日アルに悲劇が起き、この世界にはびこる階級制度を壊すことを決意する。
奴隷から平民、貴族、そして王となりその生涯を終えるまでの話。

レビュー

この作品は私が読んできた中でもトップレベルに面白かったです。ネタバレにならないように書くのが難しいのですが、とにかくダークな作風が好きな人は絶対1話を読んでみてください。そこから一気に読み終わっています笑。
なにより主人公の復讐が最後まで一貫しているのが好感が持てます。葛藤はありますが途中で甘くなったりせず、最後まで業(カルマ)を積み重ね続けているのが苦しくなりますが読み進められます。そして最後まで読み終えたときには・・・。
あと、私的にはファンタジーでよくあるレベルやステータスがないのも読みやすかったです。
チートやハーレム系とは違うもの、読み応えのあるものを探している方は絶対読んで損はしない作品です!
最初はなろうで掲載していましたが一時期削除されていましたが、現在はカクヨムの方で掲載されています。
(最後に私はヴィクトーリア派です)



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